伝統の手漉き和紙で6年生が卒業証書作る/京都府福知山市
京都府福知山市大江町波美、小中一貫教育校大江学園の大江小学校(由良正樹校長)の6年生23人は22日、同町二俣二の和紙伝承館で、自分たちが来春受け取る卒業証書に使う手漉きの丹後二俣紙(丹後和紙)を作った。 市内では伝承館隣の田中製紙工業所が唯一、伝統の手漉き和紙作りをしていて、できた和紙は丹後二俣紙として多くの人たちに愛用されている。 和紙の証書作りは、大江小統合以前の旧3小学校時代から取り組んでおり、今年も同工業所代表の田中敏弘さん(63)が指導。最初に和紙の作り方や漉き方などを説明した。 児童たちは木製の「簾桁」を使って、水槽の漉き舟から和紙の原料となるコウゾの繊維が入った溶液をゆっくりとすくい上げた。 田中さんに「手前から水をくんで」などとアドバイスをしてもらい、簾桁を上下、左右に器用に揺らして、それぞれ1枚の和紙を完成させた。 男子児童は「左右に振るのが難しかったけど、教えてもらいうまく漉くことができました。きれいな卒業証書を受け取るのが楽しみです」と話していた。