人口世界一のインド、迫る巨大な総選挙 現首相は支持率圧倒、野党側は「顔」も決まらず
モディ氏は1月22日、北部の聖地アヨドヤでヒンズー教寺院の落成式に出席した。約30年前にRSSなどに破壊され全土で千人以上が死亡する宗教暴動の原因となったモスク(イスラム教礼拝所)跡地で、寺院建設を前回選で公約に掲げていた。多数派に成果を誇示しており、モディ政権3期目入りが濃厚となりつつある。 インドの有権者は10億人近く「世界最大の民主主義国家」とも呼ばれる。総選挙では、有権者の多さや国土の広さなどから、投票は州や地域別に複数回設定され、開票までに1カ月程度かかるのが通例だ。電子投票機が用いられる。文字を読めない人も多いため、候補者の名前以外に顔写真や政党のシンボルマークが示され、投票時に判別しやすいよう工夫されている。