【バドミントン】アジア団体選手権で日本男子がインドを3-2で制しベスト4進出! 第3シングルスの桃田賢斗が起死回生の逆転勝利!
2月16日に開催されたアジア団体選手権(マレーシア・シャーアラム)4日目は、男女の決勝トーナメント・準々決勝が行なわれた。インドと対戦した男子は第3シングルスにもつれた熱戦を見事制し、準決勝へと勝ち進んだ。 アジアの頂点をめざす日本男子は、準々決勝で2022年のトマス杯優勝国であるインドと対戦。日本の第1シングルスを任されたのは西本拳太。世界ランク7位のプラノイ・H.S.との勝負は、第1ゲームを西本が先制する。第2ゲームも相手の強打をさばきながらポイントを重ねた西本が、14-6と大きくリード。さらに連続ポイントで19-9まで広げた。 勝利目前に迫った西本だったが、ここからプラノイが猛追。7連続失点と5連続失点が響いて20オールに持ち込まれると、終盤もプラノイのスマッシュに苦しんだ。しかし、負けられない西本も底力を発揮。2度のマッチポイントをしのぐと、24オールから意地の2連続ポイントで26-24。最後になんとか逃げきった西本が、貴重な白星を挙げた。 この勝利で勢いに乗りたかった日本だが、第1ダブルスは世界ランク1位のシェティ/ランキレッディに対し、三橋健也/岡村洋輝が15本、17本で敗戦。さらに第2シングルスの渡邉航貴も、ラクシャ・センに第1ゲーム19-21、第2ゲームも接戦となった勝負を20-22で落とし、日本が逆転を許した。 後がない状況で回ってきた第2ダブルスは、A代表の古賀輝と今季から日本代表入りを果たした柴田一樹のペアで勝負。すると、積極的に攻撃を仕掛ける古賀/柴田が第1ゲームを21-17で制すと、第2ゲームも低くて速いスピード勝負をモノにして21-15。2-0のストレート勝利でスコアを2-2に戻し、第3シングルスに託した。 負ければ終わりの状況でコートに立ったのは、予選リーグ3試合に出場し全勝の桃田賢斗。相手はこれまで何度も対戦しているスリカンス・キダムビだったが、第1ゲームはスリカンスが21-17で先制。第2ゲームは桃田が21-9で取り返し、勝負の行方はファイナルゲームへ。 緊迫した最終ゲームは、前半こそ互いに得点を奪い合う展開となったが、中盤から点差を広げたのはスリカンス。4連続ポイントなどで15-8、18-12とリードして試合を進める。一方、追い込まれた桃田は、ネットプレーから徐々に主導権を取り戻し得点を重ねた。 追われる立場となったスリカンスは、焦りからミスを連発。桃田が8連続得点を奪い逆転に成功すると、その後も流れをつかみ、20オールでも冷静にラリー勝負を制して22-20。桃田が起死回生の逆転勝利を呼び込み、日本が3-2でインドを下しベスト4進出を決めた。準決勝は、準々決勝でシンガポールを下したマレーシアと対戦する。