衆院選で議席減の維新、代表選実施へ 12月1日に臨時党大会か 首相指名は馬場氏に
日本維新の会は31日、大阪市の党本部で常任役員会を開き、衆院選で公示前より議席を減らした結果を受けて代表選を実施すべきだとの方針で一致した。地方議員らの意向も踏まえて最終決定する。関係者によると、12月1日に臨時党大会を開き、新代表を選出する日程が浮上している。馬場伸幸代表が出馬するかが焦点となるが、馬場氏はこの日、「代表選をやるとなった段階で考える」と述べるにとどめた。 【ひと目でわかる】衆院選 与野党の獲得議席 一方、11月11日に召集予定の特別国会で行われる首相指名選挙では、馬場氏に投票する方向を確認した。 常任役員会の冒頭、馬場氏は衆院選について「勝ったか負けたかと聞かれれば負けた。数が減ったことはすべて私の責任だ」と述べた。 常任役員会では、代表選を実施するかについて国会議員や地方議員ら特別党員を対象にインターネット投票を行うと決めた。11月6日に投票結果を踏まえ、最終決定する見通し。 馬場氏は記者団に「代表選をやったほうがよい」と述べ、藤田文武幹事長は新代表を決める臨時党大会を12月1日に開く方向で調整していると説明した。 常任役員会に先立ち、吉村洋文共同代表(大阪府知事)は31日、代表選について記者団に「全国的にみれば完敗、野党で独り負けの状態だ。代表選を実施すべきだ」と重ねて述べた。 維新は衆院選で、公示前の43議席から38議席に減らした。大阪府内全19小選挙区では完勝したが、府外の小選挙区では滋賀や福岡など4議席の獲得にとどまり、比例代表での得票も約295万票減少した。 馬場氏は代表選が行われる場合の自身の対応について、29日のBS番組で「事実上、代表に対する不信任だ。圧倒的に代表選をやれということになれば、(不出馬も)考えざるを得ない」と述べていた。(石橋明日佳)