【甲子園球場100周年】夏の全国高校野球を彩った情熱のドラマ、歴史から学ぶ教訓
4:【コロナ感染措置に涙をのんだ選手たち】競技や大会問わず部員たちが納得できる共通ルールの整備を(2022年8月10日)
連日繰り広げられる球児たちの熱戦に感動を与えられている人は多いだろう。第104回全国高校野球選手権大会は8月6日から開幕し、夏の甲子園球場を舞台に49代表校の頂点を目指す戦いが始まった。 その中において大会4日目(8月10日)の第4試合は異質な形で注目を集めた。2年連続30度目出場の県立岐阜商業(岐阜)と2004年春4強の実績がありながら夏は大会初出場の社(兵庫)の1回戦である。 県岐阜商は新型コロナウイルスの集団感染により登録メンバー18人中10人を入れ替え、初戦に臨んでいた。この日の先発メンバーで主力選手の出場はわずか4人だけで、そのうち3年生は2人。あとの5人は控え選手と急遽メンバー入りのため地元の岐阜から招集され、チーム合流から2日間しか練習していない1、2年生だった――。 県立岐阜商業高校の甲子園での涙から学ぶべきこと(2022年8月10日)
5:【選手が倒れても「クーリングタイムに感謝」】猛暑下の甲子園 メディアが正面から問題提起しない理由(2023年8月11日)
全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)が、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催されている。今年も厳しい暑さの中での開催が続くが、雑誌や書籍を除いたほとんどのマスメディアでは炎天下でのプレーなどを危惧する記事は目にしない。主催の朝日新聞をはじめ、他のテレビもラジオも新聞にとっても、「夏の甲子園」は大きく扱う魅力的なコンテンツであることと決して無関係ではないだろう。 朝日新聞をはじめ、新聞メディアは大会期間中、甲子園報道に多くの紙面を割く。そこに描かれた球児たちの青春は、胸が熱くなる記事も多い。 そんな甲子園はこの夏、5回終了後に暑さ対策で10分間の「クーリングタイム」が実施され、選手の身体冷却や水分補給などにあてられるようになった。ベンチ裏のクーリングのためのスペースには送風機や体温を測定するサーモグラフィーが設置され、保冷剤なども備えられている。1日10~15人の理学療法士が対応にあたり、朝日新聞デジタルの記事によれば、報道陣にスペースが公開された5日は、選手をサポートする理学療法士3人が、実際に試合中に行う身体冷却の方法を実演したという――。 猛暑下の甲子園 メディアが正面から問題提起しない理由(2023年8月11日)
WEDGE編集部