日本初、「世界の注目私立トップ25」選出校の中身 人間の「全体性」重視のホリスティック教育とは
ボーディングスクールでも、自宅通学のオプションを用意
RSJへの入学は随時受け付けており、入学が決まった場合、日本のスタイルに合うよう3つのオプションが用意されている。週7日間寄宿する「Full Boarder」、週5日間寄宿する「Weekly Boarder」、さらに寄宿料がかからない自宅通学「Day Pupil」も可能だ。なお、自宅通学の生徒にも「ハウス」(寮)の部屋の一角が個別に割り当てられ、学習机に荷物を置いたり着替えたりできる。 「ニーズに応じて通学スタイルを選べる点は、保護者からも好評です」とダービー校長。寄宿する際、部屋は個室または2~4人部屋から選択できる。利用料金はいずれも同じだが、大半の生徒が大部屋を希望するそうだ。 「10代の年頃の子どもたちからは、親よりも友達と長い時間を過ごしたいという声をよく聞きます。この希望は、寮生活を送ることで丸々かないます。寮生活を通して、一生ものの友情をはぐくめ、プライスレスな経験になるでしょう」(ダービー校長) 寮では学年の異なる生徒同士の交流も活発だ。寮の1階にあるオープンスペースには卓球台やピアノ、チェスなどがあり、コミュニケーションが生まれるきっかけになっている。 寮の人員配置やフォロー体制は非常に手厚い。男女別の寮にはハウスマスター(寮長)をはじめ、それぞれ3名以上のスタッフが住み込みで常駐している。それとは別に、ハウスアシスタントと呼ばれる人々が毎日寮に通っている。子どもたちの保護者の代わりとして、忘れ物はないか、宿題は済んでいるかなど、きめ細かく面倒を見てくれるという。 生徒たちにはチューター(担任の先生)も個別についており、もし生徒に何か困ったことがあった場合は、保護者とすぐ連絡が取れる体制を敷いている。また、ナースも24時間体制で常駐し、子どもたちの健康面を支えている。「子どもたちが寮生活を心底楽しめるように、多くの大人の目で見守っています」(ダービー校長) 毎日の食事は重要なポイントだとダービー校長は話す。「現在15の国籍を持つ子どもたちが集まっていることもあり、ベジタリアンやビーガンへの配慮やアレルギー対応には細心の注意を払っています。また、子どもたちがメニューに満足しているかどうかなどの意見をヒアリングし、改善を重ねています」 寮のニーズは非常に高いといい、2024年秋に新しい男女寮、2025年秋にさらに男女寮がオープンする。