週末どこ行こう?東京からサクッと行ける自然・アート・グルメを満喫できる話題のスポット
忙しい毎日に心がちょっと疲れたとき、おすすめしたいのが週末小旅行です。 わざわざ休暇をとらなくても、思い立ったときにさっと行ける気軽さが魅力。せっかくなら、自然や建築美、アートなどで感性を刺激される、おしゃれなスポットで羽を伸ばしてみませんか。 【写真24枚】東京近郊で週末小旅行におすすめのおしゃれスポット&高感度なコンセプト施設5選 1人や大切な人と一緒にぜひ訪れたい、関東近郊のおすすめ施設を紹介します。
1.小田原文化財団 江之浦測候所/神奈川県・小田原市
「江之浦測候所」は、現代美術家の杉本博司さんと榊田倫之さんが主宰する新素材研究所が設計した、小田原市江之浦にある複合アート施設です。かつてみかん畑が広がっていた広大な海岸の丘陵地に、ギャラリーや庭園、野外舞台、茶室などが点在。この地に惹かれた杉本さんが、構想から完成までに20年の歳月を費やしたという、一度は訪れてみたい壮大な施設です。 代表的なスポットが、「冬至光遥拝隧道と光学硝子舞台」。 1年で最も日照が短く、死と再生の節目として世界の古代文明でも祀られてきた冬至こそ、人類が季節の巡りから意識をもったきっかけであり「人の最も古い記憶」だと杉本さん。 そこで、冬至の朝に相模湾から昇る陽光が70メートル先に置かれた巨石を照らし出すトンネルがつくられました。このトンネルと平行に、冬至の軸線に沿って、檜の懸造りの上に光学硝子が敷き詰められた舞台が設置されています。 古代ローマ円形劇場遺跡を再現したという観客席からは、この硝子の舞台が水面に浮いているかのように見えます。
また、日本の各時代の特徴を取り入れた建築群は、現在では継承が困難になりつつある伝統工法を採用したもの。鎌倉にある明月院の正門として、室町時代に建てられた「明月門」や、能舞台の寸法を基本に建設された「石舞台」などが見学できます。 千利休がつくったとされる「待庵」の本歌取りとして構想された茶室「雨聴天」や、現存する最古の春日造りの姿を残す奈良・円成寺の春日堂を採寸し写した「甘橘山 春日社」も。 もちろん、「夏至光遥拝100メートルギャラリー」も必見。杉本さんの代表作である「海景」シリーズが展示されており、海に向かう先端には、夏至の朝、海から昇る太陽光が数分間に渡って駆け抜けます。 小田原文化財団 江之浦測候所 神奈川県小田原市江之浦362番地1 ※公式ウェブサイトより事前予約制