役職に就いているため休日出勤しても「残業代」が出ません。不公平に感じます…。どれぐらい「損」をしているのでしょうか?
会社で出世を続け、役員まで上り詰めると喜びもひとしおです。日々の業務でつらいことも多くあるものの、自身の働きをダイレクトに会社に貢献できたり、部下の育成に力を注げたりと魅力もあることでしょう。 ▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは? また、仕事をする上でやりがいとプライベートのバランスはとても大切です。しかし、役職につき役員になると労働者の概念から外れるため、休日出勤しても手当が出ないデメリットもあります。 今回は役職者(役員)になった方が休日出勤する場合、どれくらいの金額を損しているのか計算します。
管理職の平均時給で計算した場合、休日出勤するとどれぐらい損をしている?
今回は管理職を時給3000円と仮定して毎週土日とも午前9時から午後5時まで7時間ずつ休日出勤した場合に損をした金額を紹介します。具体的には下記のとおりです。 ・3000(円)×7(時間)×2(日)=4万2000円 管理職の平均時給で毎週土日に無償で休日出勤した場合、1ヶ月(4週と仮定)に17万円程度損をすることが分かります。出勤は仕方がありませんが、金銭が発生しない場合はできる限り避けたいでしょう。
休日出勤するリスク
休日出勤は働き損となるだけでなく、さまざまなリスクも伴います。ここでは休日出勤がもたらす2つのリスクを紹介します。 ◆トラブル時に対応が難しい 自分のみが休日出勤していた場合、トラブルの際に助けを求められない可能性があります。例えば、現場仕事において遅れている作業がある場合、休日に出勤します。他に誰もいない状況でけがをしてしまうと、助けを求めることができません。一人では対処できないけがの場合、命に関わる可能性もあるでしょう。 ◆部下が休日出勤ありきで動いてしまう 役員と従業員の距離が近かったり、役員がプレイヤーとして業務を担っていたりする現場では、業務の進捗によって休日出勤で補うこともあるでしょう。その場合、部下があなたの休日出勤ありきで動いてしまう可能性があります。 例えば、納期よりも遅れて業務が進んでいても「◯◯さんが休日出勤で片付けてくれるから大丈夫だろう」と甘えられてしまうことも考えられます。企業規模が小さい場合は特に注意が必要です。