【テーブルランプの名作】近代日本を代表するデザイナー倉俣史朗のスプーン型照明ほか
時代を超えて愛される名作やアイコニックなポータブルタイプなど、オブジェとして飾るのも楽しい、テーブルランプを厳選紹介。美しく、心地よい明かりを手元に置いて、静かに過ごす充足のひとときを 【写真】テーブルランプの名作7選
倉俣史朗の「Hydrogen Dream」
近代日本を代表するデザイナー倉俣史朗が、1988年に発表した「Hydrogen Dream」は、市販のスプーンをデザインしたユニークな照明。スプーンの「つぼ(凹み部分)」から、幻想的な光を拡散する。 その構造から発表当時の技術では大量生産は難しく、限られた台数しか作られなかった上、展覧会で数回披露されたのみ、という伝説的なプロダクトだったが、2023年に復刻。スプーンは当時同じ工場で生産されたもの、光源はLEDではなく小型電球を採用と、製作当時の趣も堪能できる。 「 Hydrogen Dream」¥550,000/センプレ センプレ TEL. 03-6407-9081
クリスチャン・デルの「カイザー・イデル」
「カイザー・イデル」は、銀細工師兼デザイナーであり、バウハウスの金属工房の主任を務めたクリスチャン・デルが手がけたランプシリーズ。ペンダント、フロア、ウォールなど豊富なバリエーションが揃うが、発表当時から絶大な人気を誇るのが、1936年にデザインしたこちらの「テーブルランプ6631-T Luxus」。 幾何学的なフォルムと洗練されたデザインを融合させることに長けていたクリスチャン・デルの手法が光る作品で、大きく広がった丸いシェードと曲線を組み合わせた優美な佇まいが特徴。また、シェードは角度調整ができ、作業に応じで光の当て方を変えられる。カラーはグレーやブラック、ホワイトなどシックなカラーのほか、レッドやグリーンなどの全7色。
「 カイザー・イデル テーブルランプ6631-T Luxus」¥135,080/フリッツ・ハンセン フリッツ・ハンセン 東京 TEL. 03-3400-3107 BY EMI ARITA