ケガからの復帰を目指す錦織圭が現状を語る!「苦しんでいるというより戦っている」【WOWOW独占インタビュー】<SMASH>
Q:過去、グランドスラムで優勝したい、世界1になりたいという目標があったと思います。今の夢はどうなっていますか? 錦織:今はそれどころじゃないですね(笑)。まず復帰する、ケガを治すというところ。トップ10に戻れたらいいなと、なんとなく思っていますけど、選手もガラッと変わって、若い選手が出てきて、テニスがさらにパワーとスピードが求められるようになって、簡単ではないことはわかっていますが、あそこ(トップ10)に入れたらいいなという気持ちはあります。 Q:まだまだやり切った感っていうのはないということですか? 錦織:そうですね。この2、3年は自分の中で止まっていたりするので、良い意味で考えれば、気持ち的にバーンアウトしてないというか、どちらかというとハングリーな気持ちの方が強いので、あとは身体の問題がどうなるかですね。まずはケガが治ってくれるのか、身体が持つかっていうところ。そこ次第かと思います。 Q:この2年を一言で形容すると何になりますか? 錦織:「忍耐」。ずっと耐えることがテーマでしたね。なるべく平常心でいること。そんな感じの2年でした。 Q:来年に向けてはどのようなイメージをお持ちですか? 錦織:また、グランドスラムでプレーしたいというのと、(最終的に)トップ10に戻ること。多分1年では戻れないと思うので、まずはしっかりと1年を戦えるようになること。それを第一の目標にしています。 Q:ナダルが復帰するそうですが? 錦織:誰もがまた見たいなと思うような選手ですし、プレー的にも人柄的にも華がある選手なので、戻ってきてくれるのはうれしいですし、なるべく長くやってほしいなと思います。フェデラーは引退してしまいましたが、ジョコ(ビッチ)とかナダルとか最後にもう1回試合したいなという気持ちはあったりします。 Q:最後に今のテニスへの思いを教えてください。 錦織:自分の最大の趣味で、タイムリミットがあるので、その中で悔いなく楽しんでできたら、悔いはなくなるのかなと思います。このままケガで終わったとしても、自分の人生がそういうものだったのだなと、どういう形であれ受け止めると思います。でも理想はもうちょっとやって楽しんで終われたらいいですね。このまま終わってしまう可能性はゼロではないですが、そうならないように頑張ります。 インタビュー提供●WOWOW 構成●スマッシュ編集部