ケガからの復帰を目指す錦織圭が現状を語る!「苦しんでいるというより戦っている」【WOWOW独占インタビュー】<SMASH>
Q:1~2週間で治りそうな状況が数カ月続いています。毎朝起きてコートに出てどんな気持ちで過ごしていますか? 錦織:うまくオフをとりながらやっているので何とか大丈夫です。自分のできる最大のことはやりますけど、それで治らなかったらクヨクヨしてもしょうがないので。しっかり練習やってちょっと休んで、1日オフ入れてみたいなことをやっているので、何とかなっていますかね。色々なことを試しながらやっているところです。 Q:同じルーティンでコートに入ると思うのですが、今日は痛みが出ないでほしいとか、もう少し長くプレーできるように祈るようなことはありますか? 錦織:そういう時期もありました。そろそろぱっと痛みがなくなっていないかなとか。先週、普通に試合に出ていて、やっと戻ってきた! と思ったら目覚めて夢だったのか、ということがあった。戻りたい気持ちはあるし、やっぱりまだだな、という感じもあって、気持ち的に焦らないようにしています。 Q:日本でのチャレンジャー大会出場が期待された11月の4週間はどうでしたか? 錦織:あそこはちょっと自分の中でショックが大きかったです。まず(10月の)ジャパン・オープンに出られなかったという部分と、せめて(日本での)チャレンジャー大会で1、2大会、さすがに間に合うだろうと思っていたのですが、その望みも叶わず。日本の大会に出るという自分の中でも目標があって、そこに間に合わなかったというのがかなりショックが大きかったです。 Q:シーズンも終わりを迎えましたが今の気持ちを一言で表すといかがですか? 錦織:プレーしたいという気持ちを抑えて、ケガが治らないのはどうしてだろうという気持ちも抑えて、ぐっと蓋をしてやっているので、ずっと気持ちは一定でいます。上がらず下がらず、気持ちをAIのように、自分は機械だと思い込んでリハビリしたり、トレーニングしたりしていました。 Q:気持ちを抑えないとどうなる怖さがあるのですか? 錦織:どうですかね、テニスをやめたいというのは、まだ出てこないと思うんですよね。自分の一番好きなテニスと、今まで積み上げてきたものを簡単に手放すのはもったいないなっていうところです。 Q:なぜ引退しないの? という質問にはどのように答えますか? 錦織:自分がそんなに良い成績を残したとは思えないです。どちらかというとまだ悔いは残りますから。満足というか、そういう気持ちが正直ひとつもないので。ただテニスが好きっていうことでやっている気がしますね。周りがどう思っているかはあまり気にしたことがないかもしれないです。