就活の面接、対話型AIで練習 理系学生は3Dアバターと「技術面接」も
民間のAI面接練習サービスも人気
AIを相手に採用面接の練習ができるサービスやアプリは民間企業からいくつか登場していて、それらを導入している大学もあります。 文系・理系を問わず複数の大学が導入しているのが、株式会社タレントアンドアセスメントが提供する対話型AI面接サービス「SHaiN(シャイン)」です。このサービスは、科学的根拠に基づく戦略採用メソッドをもとに、AIが人間の代わりに採用面接を実施するというものです。教育機関向けプランでは、回答内容が記載されたフィードバックレポートを提供してもらえるうえに、学生は自身のスマートフォンやタブレットを用いて、24時間365日いつでもどこでも面接の練習ができることから、福井大学、富山国際大学などが導入しています。 21年に面接評価サービスのない教育機関向けプランを導入した福井大学(2024年7月現在は評価サービスのあるプランを利用)では、学生から「質問に対して掘り下げた回答を何度も求められるため常に気が抜けず、とても緊張した。でも、面接結果のレポートによりフィードバックがあるので、自分の弱かった点を知り、本番までに十分な対策を取ることができた」などの感想が寄せられています。大学側は、この利用によって、学生がより自分を知り、より自信を持って厳しい就職活動に臨む一助となることを期待しているようです。 最近は面接などでAIを使う企業が出てきているため、AIによる面接練習に慣れておくことは、実際の就活でも役立ちそうです。採用面接は学生にとっても自分のことを企業側にわかってもらう貴重な機会です。さまざまな練習手段をフル活用して本番に臨みたいものです。
朝日新聞Thinkキャンパス