レーザテク新社長、2ケタ成長継続に意欲-半導体市場上回る伸び
19年6月期で15%程度だった中国売上比率は23年6月期時点で6%程度と半分以下になった。米国主導の対中半導体輸出規制強化でEUV露光装置が対象となり、レーザーテックのEUV向け検査装置も出荷できなくなったからだ。
仙洞田氏は中国市場について、現状の規制であれば売り上げ影響は大きくないが、先端製品以外にも対象が拡大された場合、中国の業界動向が分からなくなって新しい需要を拾えなくなる可能性があり、「将来の種のためには装置を全く出せないというのはいいことではない」と述べた。
レーザーテックの株価は11日、一時8月28日以来の日中上昇率となる前日比2.7%高の2万2600円を付けた。
同社の株価は5月のピーク時には4万5000円を超えたが6月に空売り投資家の米スコーピオン・キャピタルが不正会計疑惑に言及したリポートの影響や半導体銘柄全体の下落もあり、足元では2万2000円前後で推移している。レーザーテックの社外取締役などで構成する特別委員会は8月に不正は認められなかったとする調査結果を発表した。
(更新前の記事で3段落中の顧客別売上高比率の決算期を訂正済み)
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Yuki Furukawa, Takashi Mochizuki