増配額の「小ささ」を甘く見てると損するかも?計算してみると驚異的な数字が…恩恵を受けるためにマストな条件とは
◆増配額の「小ささ」を甘く見てはいけない! 注目4業種の1株配の増加を見ると、三菱UFJフィナンシャル・グループが、「16円」→「41円」、NTTが「1.7円」→1株配「5円」など、小さな金額が並んでいるため、株式投資の経験がない人ほど、「一度にもっと増えないものかな」と考えてしまう傾向があるようです。 増配の「小さな金額」に惑わされてしまったのでは、配当株投資の本質を見誤ることになります。 大切なのは、増配額ではなく、「増配率」で考えることです。 「三菱UFJフィナンシャル・グループ」のケースで、増配率の意味を紹介します。
◆増配の威力 三菱UFJの1株配は、2023年3月期が「32円」で、翌年の2024年3月には「41円」となっています。 増配の威力を理解していなければ、「32円が41円になったところで、たいした金額ではないな」と思ってしまうのではないでしょうか? この金額を増配率で計算してみると、実に「28%」という驚異的な数字であることがわかります。 「28%」という増配率の凄さは、サラリーマンの年収で考えてみれば、そのリアリティが理解できます。 現在の年収が500万円の人が、会社の社長から、「あなたは業績向上に貢献したから、年収を28%アップさせる」といわれたら、翌年の年収は640万円にハネ上がる……ということです。 現実的には30%近くも年収が上がるサラリーマンは滅多にいませんから、増配率を自分の生活に落とし込んで考えれば、そのインパクトの大きさがリアルに理解できると思います。 ※本稿は、『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
配当太郎