敵の上陸想定 深夜に実弾射撃訓練 台湾海峡の澎湖 夜間戦闘能力示す
(澎湖中央社)台湾海峡の離島、澎湖の陸軍澎湖防衛指揮部は18日深夜、実弾射撃訓練を実施した。敵の上陸を想定した訓練「鎮彊操演」の一環で、日頃の訓練の成果と夜間戦闘能力を示した。 同指揮部は今年10月24日、初めて夜間実弾射撃訓練を実施。今回の訓練は戦時の指揮統制や即時対応力を検証するためで、18日午後10時から約2時間にわたり行われた。 訓練は澎湖を管轄する第一作戦区指揮センターからの情報を受けた部隊が弾薬の点検、機動展開、射撃準備を行い、関連部隊の支援の下、敵の状況に合わせた接近戦を展開した。砲兵部隊は海岸で戦闘する攻撃部隊を援護した。訓練が行われた海域では閃光が走った。 同指揮部の郭俊徳指揮官は、敵の脅威が日増しに強まる中で全体の警戒心を引き上げ、常態的な防衛力や即時対応力を維持してこそ、国軍戦力の強靭(きょうじん)さを示せると強調。全体的な防衛力を向上させ、台湾海峡の安全に最も堅実で力強い保障を提供すると語った。 (編集:齊藤啓介)