【台風情報】台風21号「猛烈な勢力」へ 沖縄の南海上で“目がハッキリ” 31日にも中心気圧915hPa・最大瞬間風速75m/s予想 台湾直撃後は東に向かって本州方面へ 11月スタートに“季節外れの大雨”も【3連休までの雨・風シミュレーション】
■台風21号は発達ピーク 台風の目ハッキリ “猛烈な勢力”へ 台風21号は、30日9時にはフィリピンの東にあって、1時間におよそ10キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで大型の非常に強い勢力となっています。 【画像で詳しく確認】吸い込まれそうな“台風の目ハッキリ”台風21号は「猛烈な勢力へ」 11月スタートは本州で季節外れの大雨か(雨・風シミュレーション) 衛星画像を見ても中心付近の台風の目がハッキリしていて、発達した雨雲がぎっしりとまとまって円状になっています。今が発達のピークを迎えているとみられます。 台風の中心は、12時間後の30日21時には沖縄の南の海上に達し、猛烈な台風になる見込みです。中心の気圧は915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルが予想されます。 台風はかなりの強い勢力のまま台湾を直撃した後は進路を東寄りへと変えて東シナ海方面へと進む予想です。先週までの予想ではもっと東寄りを北上して本州付近へと接近する可能性を示唆する予想データもありましたが、予想よりも大回りとなって台湾に直撃する予想となりました。上空の高気圧が先週までの予想よりもさらに強まるために台湾方向へと進むようになっています。 【画像で確認】11月スタートは本州で季節外れの大雨も 11月4日までの雨・風シミュレーション ■アメリカ・ヨーロッパなど海外予報機関の進路予想は アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC) アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 台風21号についての進路予想をみると、大きくは気象庁の予想と同じような傾向となっています。すでに最大風速は125ノットとなっていて、31日には最大風速は135ノットの予測でピークとなっています。 ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)