「ボールに足を当てる感覚以上に大事なのは…」今やJリーグを代表するフリーキッカーがボールのインパクトよりも“こだわるもの”とは?【東京ヴェルディ】
3ゴールの違いを説明
FKを蹴るうえで助走はかなり重要。そう説明してくれたのが、東京ヴェルディの山田楓喜だ。今やJリーグを代表するフリーキッカーと評していい23歳のレフティは、「ボールに足を当てる感覚はその時で違います。『ここに当てよう』という意識はないですね」と証言している。 【画像】サウジアラビア&オーストラリアと対戦!W杯アジア最終予選で難敵との連戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介! それ以上に大事なのは、ボールに向かって入る角度、助走のスピード、歩数だという。 「他の選手に訊いたらまた別の答が返ってくると思いますが、僕の場合は蹴るインパクトよりも助走を大切にしています」 助走へのこだわりは、今季リーグ戦で決めた3本のFKを振り返れば分かる。本人曰く「3本とも蹴り方、アプローチは違う」。 横浜F・マリノス戦(1節)の先制弾は「助走を短くし、ステップを速くして素早い振りから決めた」。アルビレックス新潟戦(4節)のゴールは「距離が遠かったので横浜戦よりも助走を長くして、角度をつけず、ボールにまっすぐ入れるようにした」。 そしてサガン鳥栖戦(31節)の先制弾は「横浜線や新潟戦よりもゴールへの距離が近かったので、助走をゆっくりして隅に蹴ろうと意識しました」。助走、ボールへの入り方、歩数によって球種を変えることができるのは、山田ならではのストリングポイントだろう。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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