虎のソナタ めまぐるしい「セ・リーグ優勝戦線と秋の空」 トンボが舞うころ甲子園歓喜に包まれてほしい
岡田監督がもう一つ感じ取っていたのが「風の変化」だった。例年は秋になると右翼から左翼に向かって吹く浜風が弱まり、本塁から右翼方向へ風が吹く。だが、近年は夏が長い影響か、浜風が9、10月にも吹く傾向がある。ビヤ樽はこの日も旗を見つめて「浜風やなぁ」と思いながら試合を見つめていたが、佐藤輝と前川には関係なかった。二回に浜風を切り裂く2者連続アーチ! 長い夏の終盤に、最高にイイものを見た気分だ。
「女心と秋の空」ではないが、「セ・リーグ優勝戦線と秋の空」というぐらいに毎日めまぐるしく状況が変わる。たくさんのトンボが舞うころ、ことしも甲子園が歓喜に包まれるといいなぁ。