「森の芸術祭」第1号の作品がお目見え 台湾出身美術家、岡山・鏡野に大型彫刻
岡山県北12市町村で28日に開幕する「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の展示会場の一つ、鏡野町井坂の奥津振興センターで4日、完成作品第1号として台湾出身の美術家ジェンチョン・リョウさん(51)の大型彫刻がお目見えした。 【動画】目見えしたリョウさんの大型彫刻 豊かな緑に囲まれた広場に現れた高さ約6・5メートルの巨大な鳥。白く塗ったステンレスの細長い板約130枚をほぼ等間隔で重ね、町鳥・ヤマセミの輪郭を浮かび上がらせた。 作品名は「山に響くこだま」。山に生息する動物や植物の命が響き合う様子をイメージした。板同士の隙間から周囲の風景が透けて見え、自然と一体化しているよう。空洞になった内部は高さ約1・5メートルの町産のコブシを植栽。会期最終日の11月24日以降も残されるため、成長とともに外観の変化も楽しめるという。 8月1日から町内に滞在し、スタッフと制作したリョウさんは「作品を目当てに人が集まり、町のシンボルになれば」と話した。 芸術祭はリョウさんらアーティスト39組40人が参加し、作品は同町や津山、真庭市など21会場に設置される予定。