AI解析で知財分析を効率化、日立がトヨタに導入したサービスの仕組み
日立製作所は25日、トヨタ自動車に対して専門知識を持たない人でも知的財産を効率的に分析できるサービスを導入したと発表した。人工知能(AI)や自然言語処理技術を用いて特許文書を自動解析し、グラフやチャートで可視化して新たな気付きなどを促す。トヨタでの試行では、知財部門における分析作業時間の短縮と効率化が可能になり、特許の調査・分析の対応件数が増加する見込みだという。 【一覧表】電機メーカー8社の業績詳細 国内外で特許の出願・登録件数でトップクラスのトヨタでは、知財部門の限られた人員では、研究開発部門の知財の分析要望に十分に応えられないという課題があった。 サービスの導入により、グラフが自動生成されるため、研究開発部門など特許の専門知識のない人でも、他社の研究動向の概要を把握することなどが可能になる。知財や開発部門で利用を開始し、順次拡大していく。 日立では今後、生成AIを活用してデータの特徴に対応した気付きを利用者に提供するなど、分析業務に慣れていない人でも使いやすい機能を実装していく。