女子やり投げの北口榛花、2年ぶり優勝にも「まだ調子上がってないかも」 陸上日本選手権
陸上の日本選手権女子やり投げの試合を終え、報道陣の前に姿を見せた北口榛花(はるか)の表情は晴れなかった。62メートル87の記録で2年ぶりの優勝にも「まだ調子が上がってきていないのかな」と本音が漏れた。 【グラフィックで見る】パリ五輪のメダル期待種目と注目選手 1投目で61メートル10を投げ、2投目にはさらに記録を伸ばした。飛距離を伸ばそうと3投目から助走スピードを上げようとしたが、「投げが崩れてしまってそこからちょっと立て直せなかった」。得意の6投目でも60メートルまで届かない投擲(とうてき)で、もどかしさが募った。 22日に今季自己最高の64メートル28を出したが、それでも「ピタッときたのが今年は1本もない。最近のシーズンでは一番悩んでる」と苦しい胸の内を明かす。今後は世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグを転戦して五輪本番に臨む意向で、「何かきっかけがつかめる試合になれば」と前を向いた。(小川寛太)