10月1日からスタート「新型コロナワクチン」定期接種開始でどうなる? 種類は?値段は?打つべき人は?子どもは? 医療ライターが専門家・メーカーを取材
使用するワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン3種類と、組み換えタンパクワクチン、そしてmRNAレプリコンワクチンの計5種類。合わせて約3224万回分の供給が予定されている。 費用は、厚労省が1万5300円程度と公表する接種費用のうち8300円を国が助成し、残りの7000円は自己負担。さらに、その一部を自治体が補助し、自己負担を3000~4000円程度に抑える動きが相次いでいる。 自分の住む地域の状況については、自治体のウェブサイトなどでチェックするほか、役所の専門部署に電話などで問い合わせを。かかりつけ医がいる場合は、その医療機関に相談してもいいだろう。
では、5種類のワクチンのどれを接種するのがよいのか。 「種類によって効果が劣ることはないです。『今まで感染しなかったので、次も同じものを選ぶ』、『発熱や倦怠感などの副反応にこりたので、違う種類を選ぶ』という考え方でもいいでしょう。新しいワクチンもあるので、それも含めて検討を」(西さん) 接種は努力義務ではないので、今回は見送るという選択肢もある。 ■5種類のワクチンの特徴は? 5種類のワクチンの特徴は次の通り(外部配信先では閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
自分が希望するワクチンが、接種先の医療機関で採用されているか、自治体や医療機関のウェブサイトなどで情報を入手しておく必要がありそうだ。医療機関選びを優先し、そこで受けられる種類のワクチンを接種するのもよいだろう。 接種する時期は、「できれば10月中、遅くとも11月までに打つのが望ましい」と西さん。多くの人は前回の接種から1年程度が経過し、抗体の量が低下していると予想される。 なお、医師が必要と認めた場合、インフルエンザなど他のワクチンとの同時接種が可能だ。
先に挙げた定期接種の要件に該当しない人、例えば60歳未満の人は「任意接種」という位置づけで、文字通り、1人ひとりが効果、副反応、費用などを考慮して、受けるかどうかを判断することになる。 費用は医療機関が独自に定め、全額自己負担。厚労省が公表する「1万5300円程度」が目安になりそうだ。ワクチン接種についての考え方について、以下にまとめた。参考にしてほしい。 ■接種が望ましい人は? 子どもは? 西さんによると、特に接種が望ましいのは、コロナが重症化しやすい基礎疾患がある人。