Amazonの「7980円の家庭用製麺機」は本当に使えるのか!? プロと一緒に製麺してみた!
絶品ラーメンを食べ歩いた真のラーメンマニアたちは、後に「自作ラーメン」に精を出し始めることが往々にしてあります。実際、SNSなどを見ると「自作ラーメン」を投稿する人は少なくなく、またそれまでは全く面識がなかった「自作ラーメンマニア」同士が交流をはかり、「お互いの自慢のスープを冷凍でやり取りする」といったものもたまに見かけます。 【小麦の風味を強く感じ、コシも十分な仕上がり】 そんな「自作ラーメンマニア」の、さらに行き着く先にあるのが「製麺」です。絶品ラーメン店の中には「自家製麺」を売りにしているところも多く、こういった麺まで再現しようとする「自作ラーメンマニア」がおり、かくいう筆者もそのうちの1人です。 そこで必須アイテムとなるのが製麺機ですが、プロ仕様はあまりに機械が大きくそして高額です。そのため、パスタマシンを代用するか、かつて群馬県の一般家庭で浸透していたという家庭用製麺機を中古で入手するなどが一般的でした。ただしパスタマシンでもきちんとしたものは安くても1万5000円前後。中古の家庭用製麺機でも特に「小野式」と呼ばれる名ブランド品は、完動品であれば3万円~となかなか高額です。 そんな中、近年Amazonで、税込たった7980円で購入できる家庭用製麺機を発見しました。G&G(トレスターホールディングス)というメーカーによる「家庭用製麺機 パスタ うどん ラーメン そば 餃子」(以下『7980円の家庭用製麺機』)というものです。 写真で見る限り、ボディは鋳物でできているようでカラーリングこそ違えど「小野式」を彷彿とさせるもの。 これが本当に使えれば、「自作ラーメン」界の革命的アイテムなのではないか…そう考え迷わず「7980円の家庭用製麺機」を入手。そして自家製麺の経験が長い自由が丘にある町中華店『萬珍軒』の加藤友也さんに協力をあおぎ、実際にこの機械を使って製麺してみることにしました。
■本当に使えるならかなり良い製麺機だが!?
まず、「7980円の家庭用製麺機」の細部を見ていきましょう。切り刃は「幅2.5mmの丸麺」「幅4mmの平麺」の2種が標準で入っています。「小野式」などの家庭用製麺機の多くが、片手ハンドルなのに対し、こちらは丸型ハンドル。麺の圧縮時、切り出し時の使い勝手は間違いなくこちらに軍配が上がりそうです。 圧縮時の“圧幅”を変えるツマミや、粉や麺帯を流し込む上皿が少々チャチくも映りますが、鋳物のボディによってなかなか重量感。作業時にも動いたりすることなく、しっかりとした製麺ができそうです。 「これで本当に使えて7980円ならかなり良い製麺機だと思いますよ」と加藤さん。 現在の『萬珍軒』は仕入れ麺を採用していますが、同店では過去25年以上自家製麺・自家製皮(餃子など)を行ってきただけあり、久々の製麺作業に加藤さんも高揚されている様子。さっそく「7980円の家庭用製麺機」を使っての製麺に入りたいと思います。