現役保育士が明かす、保育園見学なら「秋ではなく夏」がベストな理由
夏の園見学のメリット
猛暑で戸外に出たくない……という気持ちもとてもよくわかりますが、夏の園見学はそれ以上にメリットがたくさんあります。 室内活動が多く、子どもの普段の様子を見ることができる 春先や秋は散歩に出かけることも多く、園見学の時間帯に子どもが園内にいないということも多くあります。 実際に私が5月頃に見学に行った時も、見学に行った時間に子どもたちが玄関で準備をしていて、そのままお散歩へ。園内にいるのは見学者と対応してくれた園長、そして給食を作っている先生だけ……なんていう事も。せっかく保育園の見学にきたのに、子どもの様子もわからなければ保育士の様子もわかりませんでした。 その反面、夏は猛暑で戸外に出ることが少なく、出たとしても園庭で水遊び。 保育園内にとどまっていることが多いので、子どもの様子を見ることができますし、保育士の雰囲気も知ることができます。 <室内活動のバリエーションを知ることができる> 戸外での活動が多い保育園。夏場は猛暑続きで園内にずっといる……となると活動のネタも少なくなってきます。 そんな時こそ保育士の力の見せ所。いかにおもちゃだけではなく様々な体験を室内でしているのか。室内でも身体を動かして楽しめることがあるのかは、園生活で重要なポイントではないでしょうか。特にホールなどの広い空間がない保育園の場合、いかに室内で安全に運動遊びを取り入れられるかは至難の業。子どもの姿や保育士の様子を見るときには「今日の活動はどんなねらいがあるんですか?」と聞くのもポイントです。 <一人ひとり丁寧に見学に対応してくれる> 夏の暑さで保育園見学が落ち着くため、一人ひとり丁寧に見学することができます。 戸外は暑くても保育園内は冷房が効いているので涼しいですし、夏場の園内の温度も知ることができますね。 また、夏だからこそ園庭の日焼け対策はどうなっているのか、虫よけ対策をどうしているのかを実際に目で見ることができますし、雨であれば玄関がどのくらい濡れているのか、カッパや傘置き場なども確認することができます。 この時期のここを見たい!というチェックポイントは事前に挙げておくといいですね。 夏は保育園の見学者も少なく、また子どもも室内で活動することが多いので保育園のことをよく知ることができる園見学の絶好のタイミングでもあります。 早いタイミングで見学することで、保育園が行う地域交流イベントなどの情報を早めに知ることができるというメリットもありますよ。 まだ締め切りが先だからと、ついついスタートを遅くしてしまいがちですが、夏は園見学におすすめの時期。 熱中症対策はしっかりしておきたいところですが、夏も園見学、お待ちしています!
【Profile】はる(@hr_hoiku)
小2女子と年中男子の2児のママ。新設保育園の立ち上げも経験した12年目の現役主任保育士。現場の経験を生かして、保育園側の視点と保護者側の視点からの情報や、子育てが少しでもラクになる保育士のハックを発信。保育士、幼稚園教諭1種、認定ベビーシッターの資格も保有。
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