天皇陛下、国スポ開会式でお言葉「長く心に残る実り多いものに」 両陛下そろっての佐賀訪問は22年ぶり
天皇、皇后両陛下は5日、佐賀国スポの総合開会式にご出席された。出演者のパフォーマンスをうなずきながらにこやかに観覧し、47都道府県の選手団の入場を拍手で見守った。天皇陛下は、国民体育大会から名称が変わる初めての大会として「長く心に残る実り多いものとなることを期待します」とお言葉を述べられた。 両陛下がそろって佐賀を訪れるのは即位後初で、2002年の「全国育樹祭」以来22年ぶり。沿道には1万7千を超える人が詰めかけ、両陛下の車列に旗や手を振って歓迎した。 天皇陛下は開会式のお言葉で、「(今大会では)スポーツに参画する意識を高めたり、感動や喜びを分かち合ったりできるようさまざまな取り組みが行われていると聞いております」と述べ、関係者をねぎらった。 皇后さまは、佐賀空港に到着時はクリーム色の服装だったが、会場では若草色の装いで観覧。山口祥義知事は「佐賀県のシンボルカラーの緑色をイメージしていただいたのかな」と喜んだ。宿泊先のホテルで選手や関係者との懇談会もあった。天皇陛下は「躍動感あふれる歓迎パフォーマンスや各都道府県の選手たちの生き生きとした表現など、趣向の凝らされた総合開会式を楽しみました」などと述べられた。 6日は佐賀市のSAGAアリーナでバレーボール競技を観覧される。鹿島市の肥前浜駅にある「HAMA BAR」で地域づくりの取り組みも視察した後、帰京する。両陛下が鹿島市を訪れるのは初めてとなる。(上田遊知)
上田遊知