現役最古の「木造灯台」再点灯 兵庫・西宮、移設完了で
建設から200年以上の歴史を持つ現役最古の木造灯台「今津灯台」(兵庫県西宮市)の移設工事が完了し、6日、約8カ月ぶりに点灯した。航路標識として海上保安庁に登録された現役の木造灯台では最も古く、市の重要有形文化財に指定されている。 所有する市内の酒造会社「大関」の長部訓子社長は記念式典で「元の姿に戻していただき、関係者の皆さまに感謝します」とあいさつした。 市によると、灯台は長部家が1810年に創建。老朽化により、1858年に現存のものが再建された。 南海トラフ地震による津波被害の軽減を目的とした排水機場の設置に伴い、昨年9月に移設工事を開始。今年3月に対岸での整備が完了した。