虎のソナタ 1面「阪神世界一」でいい夢みましょう 今から楽しみドジャースとガチンコ勝負
意外な場所でタイガースの取材をしていたのは、スーパー遊軍・上阪正人。ラグビーの聖地・花園ラグビー場にいた。プロ野球選手会が主催した「キャッチボールクラシック全国大会」が同ラグビー場の練習グラウンド(メインスタンドの横の人工芝のところです)で開催された。 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 10月には関西学生アメリカンフットボールの関学大-関大も行われており、ラグビー場で野球が行われても不思議ではない時代。そういえば、8日には甲子園球場では将棋も行われる。 「選手会からの参加選手も若手が中心です。その中で、石黒選手が一緒に円陣を組んだチームが優勝。何かを持っている選手かもしれません」 そう状況説明してくれた上阪の電話の声は、ビュービューと吹く風の音にかき消されそうになっていた。生駒おろしが吹き荒れて、震える寒さらしい。 「あらゆる競技、球団に援軍に行く私ですが、年末年始の高校ラグビー班にも組み入れられています。高校ラグビー取材には手袋が必携だったことを思い出すには、ちょうどいい機会でした」 ご苦労さま。その高校ラグビーの組み合わせ抽選が行われて、3回戦までが確定した。 「サンスポ的には昔の伏見工、今は京都工学院に注目です。『スクール☆ウォーズ』の物語を読んだりしてラグビーを始めたので、復活は楽しみです」 一般スポーツのデスク席にいた川端亮平が、熱く語ってきた。 ある日、目にした山口良治先生の本に感激し、高校ではラグビー部に入部。ところが、タックルで大けがをしてプレー続行はドクターストップになったという。それでもラグビーへの思いは衰えることなく、サンスポ入社後も「立候補して高校ラグビー取材班に入れてもらいました」。 花園では、自分が担当でもないのに、試合前に伏見工の円陣に接近。山口先生が泣きながら選手に言葉を託していたシーンに感涙。 「ホンモノの山口先生を見たのが、一番の思い出です。組み合わせの結果、京都工学院はノーシードで、大会初日から登場します。盛り上がりますよ」 熱すぎるので冷静な視点も添えておきたい。高校ラグビー実況歴40年以上の元MBS赤木アナウンサーにも聞いてみた。