“ほぼ裸”ポスター「子どもの目に留まったら」……都知事選で異例の事態 犬の写真で“掲示板ジャック”も【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
20日告示された東京都知事選挙で、ポスター問題が議論を呼んでいます。候補者自身が“ほぼ裸”の女性の写真を掲載し、撤去する事態に。ある党は“ジャック”を呼びかけ、多くの犬の写真を貼ったケースもあります。法律やルールに抵触しないのでしょうか? 【写真】ほぼ裸の女性ポスター 警視庁が警告 そこで今回の#みんなのギモンでは、「都知事選ポスター“異例の事態”なぜ?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●“ほぼ裸”で撤去“ジャック”も ●なぜ可能に? 掲示板のルール
■警視庁が警告…都の迷惑防止条例違反
近野宏明・日本テレビ解説委員 「20日告示された東京都知事選で、ポスターの掲示をめぐって異例の事態となっています。20日夜、候補者の1人がポスターを撤去する事態となりました」 「この候補者は自ら貼ったポスターに『表現の自由への規制はやめろ』などといった文言とともに、ほぼ裸の状態の女性の写真を掲載しました。警視庁は、これが都の迷惑防止条例違反にあたるとして警告。候補者が自らポスターを撤去していました」 「このポスターをめぐってはSNSなどで『子どもの目に留まったら一体どうするのか』などと懸念する声が相次いでいました」 鈴江奈々アナウンサー 「私の子どもの通学路にも掲示板があるので、撤去されていなかったら朝、目にしてしまうのかなと不安になっていました」
■はがす、ふさぐ行為は公職選挙法違反
鈴江アナウンサー 「こういったものが掲示されていても、私たちとしてはどうすることもできないですよね?」 近野解説委員 「自分で勝手に処置していいのか、ふさいでいいのかなと考える人もいるかもしれませんが、はがしたりふさいだりといった行為は、選挙の自由を妨害する行為として公職選挙法違反となります」 「その上で、もし掲示板を街で見て公序良俗に反すると思った時は、最寄りの警察署や交番に相談してください」 鈴江アナウンサー 「声を上げることはできるということですね」
■党首が飼う犬の写真が掲示板にずらり
近野解説委員 「ポスターをめぐる異例の事態は他にもあります。ずらっと、犬の黄色いポスターが貼られています。これを貼ったのは、NHKから国民を守る党の立花党首で、この犬は立花氏が飼っている犬です」 「立花氏自身は今回の選挙の候補者ではありませんが、この部分はNHK党が擁立した24人の候補者に割り当てられた枠です。立花氏は『投票率の向上に努めるには、ワンちゃんネコちゃんが投票に行こうと呼びかけた方が有権者に響く』と主張しています」 「NHK党は今回、『ポスター掲示場をジャックせよ』という前代未聞のプランを打ち出しています。これは、NHK党に寄付金を納めることで都内に約1万4000か所ある掲示板の中から、1か所に自分の好きなポスターを最大24枚貼ることができるというものです」