“ほぼ裸”ポスター「子どもの目に留まったら」……都知事選で異例の事態 犬の写真で“掲示板ジャック”も【#みんなのギモン】
■これまでに集まった寄付は650万円
森圭介アナウンサー 「寄付金を払えば立候補していない人でも、好きなポスターを貼ることができるということですか?」 近野解説委員 「NHK党はそういう形で寄付金を募集しています。誰でも申し出ることができるということです。寄付金の額は時期によって異なりますが、21日の時点では2万5000円からとなっています」 「実際にこれまで約650万円の寄付金が集まり、猫や候補者でない人たちのポスターなどが掲示板の半分を占めている場所もあります」 刈川くるみキャスター 「好きなポスターを貼れるとなると、商品やお店など個人的な広告に使われる可能性もありそうですけど、それは大丈夫なのでしょうか?」
■知られざる選挙ポスターのルール
近野解説委員 「ルール上どこまでが許容されて何がNGなのか気になっている方、実際に掲示板を見た時に『あれ?』と考えた方はいらっしゃると思います。今回なぜ可能になり、掲示板はどのようなルールになっているのでしょうか?」 「掲示板は告示前のまっさらな状態だと、番号が振ってあります。都の選挙管理委員会によると、この番号は立候補の届け出順です。NHK党は25番以降に届け出をしていて、掲示板を取り囲むように貼ることができています」 忽滑谷こころアナウンサー 「だからぐるっと貼られているということなんですね。なんでもありと聞こえてしまいますが、事前にどんなポスターを貼るかチェックするシステムはないんですか?」 近野解説委員 「選挙管理委員会はチェックしないし、ルールもそこまで厳しくないんです。具体的には、1つ1つのポスターに責任者の名前と住所を記す必要はありますが、候補者本人の顔写真でなくてはいけないというルールもありません」 「枠の中にさえ収まっていれば、必ずしもポスターの形は四角じゃなくてもいい。形に制限はないので、ハートや星の形もOKです」 鈴江アナウンサー 「そんなに自由度があるものなんですね」 近野解説委員 「NHK党の事例では、寄付をして選挙に関係ない人が自由に貼る行為はどうなのかという疑問があります。総務省によると選挙ポスターは他の候補者の応援や虚偽の内容でない限り、特段の制限はないそうです。掲示枠の販売行為についても禁止規定はないそうです」