“ほぼ裸”ポスター「子どもの目に留まったら」……都知事選で異例の事態 犬の写真で“掲示板ジャック”も【#みんなのギモン】
■官房長官「候補者以外は使用できない」
近野解説委員 「ただ、林官房長官は21日の会見で『(掲示場は)自身の選挙運動用ポスターを掲示するために設置されるものであることから、候補者以外の方が使用できるものではないということでございます』と、候補者以外は使用できないとの認識を示しました」
■選挙に詳しい専門家の見方は
近野解説委員 「公職選挙法に詳しい日本大学法学部の安野修右専任講師は『公職選挙法の理念に照らし合わせた時に、いいか悪いかという話になる。民主主義の健全な発展のためにという文脈でとらえた時に、本当に資する行為なのかという疑念は持っている』と指摘しています」 「選挙制度を研究する、早稲田大学政治経済学術院の日野愛郎教授も『政策主張を訴えて公職を志すことができるのが選挙制度で、それは民主主義の根幹。そこの大前提を崩してはならない。今回は非常にゆゆしき事態だ』と話しています」 森アナウンサー 「現時点では法律違反でもないしルールに違反しているわけでもないということになりますから、こういったことが想定されていなかったということですよね。有権者がそれぞれ判断してどう考えるかということになるわけですね」
■異例の事態に…他の候補者の反応は?
近野解説委員 「今回の事態について、東京都知事の小池百合子氏は『コメントは差し控えた方がいいかと思います』、安芸高田市前市長の石丸伸二氏は『コンプラは重視するべき。選挙のやり方やルールはアップデートが必要』としています」 「元航空幕僚長の田母神俊雄氏は『他人が迷惑することはやるべきではない、前参議院議員の蓮舫氏は『立候補は自由だと思いますので、特段申し上げることはありません』ということです」
■50人以上が立候補、投開票は7月7日
鈴江アナウンサー 「掲示板の件をめぐってはそれぞれの考え方や受け止め方はあると思いますけれども、既に立候補している皆さんは政策を打ち出しています。政策と、こういったやり方を含めて有権者が意思を示す、投票に行くということが大事ですね」 近野解説委員 「都知事選挙には50人以上が立候補しています。投開票日は7月7日です」 (2024年6月21日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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