【バレー】「焦って、泣いて」平野シアラが左足の手術から復帰 大きなピースが加わり金蘭会高が日本一【北部九州インターハイ2024】
途中出場の決勝はアタック決定率100%
予選グループ戦の東九州龍谷高戦では「思っているよりも決まったし、(ブロックで)止まった。今の自分では結構できたと思います」とストレート勝ちに貢献。準決勝での同校との再戦では4本のブロックを決め、何度も拳を突き上げた。そして就実(岡山)との決勝。連戦によるコンディションを考慮してベンチスタートだったが、2-0の第3セットからコートに立った。 「ヒザの状況を考えてくれていたのはわかっていたけど、やっぱり悔しくて。でも、(池条監督から)『乱れたときに使うぞ』と言ってもらったときに、信用してくれていると思いました。みんなが頑張ってくれたから、3セット目は自分が頑張るだけでした」 優勝を決めるスパイクを含め、決定率は驚異の100%(6打数)。「結構頑張りました(笑) 大会に入ってからジャンプ上がってきているのは感じていて、決勝でいいスパイクを打てたのはよかったです」と充実の汗をぬぐった。 長いトンネルを抜け、開けた視界。平野にはかなえたい目標がある。 「まだ国スポ、春高と2つの全国大会が残っているから、そこでも日本一を取って。金蘭(会高)で今まで1回しかない三冠を成し遂げたいです」 仲間たちへの恩返しは、この一度で終わらせない。 平野シアラ ひらの・しあら/3年/身長176㎝/最高到達点285㎝/金蘭会中(大阪)/オポジット 文・写真/田中風太(編集部)
月刊バレーボール