次世代RAV4の最強モデルを示唆か!? トヨタ「RAV-X」コンセプト世界初公開
トヨタは、SEMAショー2024にて、「RAV-X」コンセプトをワールドプレミアした。ラリー出場も視野内? 次期RAV4のコンセプトモデルを超えるコンセプトモデル 【他の写真を見る】コンセプトモデルの域を遥かに超える、ラリー出場も狙った(?)トヨタ「RAV-X」コンセプト 「単なるコンセプト以上のもの」であると述べているRAV-Xは、人気のRAV4 PHEVをベースに、オフロード対応にしたもので、強化されたサスペンション、アグレッシブなタイヤ、再考されたボディキットを備えたラリーカーからインスピレーションを得ている。 さらに重要なのは、このコンセプトが次世代RAV4のラインアップの頂点に立つ頑丈なモデルの可能性を模索していることだ。 ダカール・ラリーにそのまま出場できそうなこのプラグインハイブリッドコンセプトは、トヨタのサービスパーツ・アクセサリー開発(SPAD)チームによって開発された。米国に拠点を置くSPADは、アクセサリーや性能の調整でトヨタのラインアップを強化することに重点を置いている。 開発チームは、「機敏なオフロード能力と高速性能」を兼ね備えた車両を作りたかったという。その結果生まれたRAV-Xは、オフロード愛好家向けに設計された「RAV4ラインアップのハロー車両コンセプト」を思い描いている。この説明は、ダカールを参考にしたGRブランドのRAV4バージョンのように思えるが、トヨタはまだこれが実現するかどうか明確にしていない。 トヨタ部門マーケティングのグループ副社長マイク・トリップ氏は、「このトヨタRAV-Xは単なるコンセプトではありません。革新と性能が出会ったときに何が可能になるかを大胆に表現したものです。RAV4は、当社で最も人気があり、用途の広い車の1つです。RAV-Xでは、このような小型クロスオーバーがいかにクールで冒険的であるかというまったく新しい可能性を示しています。」と説明している。 エクステリアでは、ラムエア吸気口を追加することで標準のプラグインハイブリッドパワートレインを強化している。予想どおり、機械的なアップグレードはシャーシセットアップに重点が置かれ、オフロードの信頼性がワイルドな外観と同等になったという。 その他では、調整可能な2.5インチの内部バイパスショック、フロントに取り付けられた外部リザーバー、リアのピギーバックリザーバーを備えたロングトラベルサスペンションを装備。サスペンションのアップグレードには、前部に鍛造アルミニウムの下部コントロールアーム、後部に上部サポートが含まれ、過酷な地形での荒れた着陸に耐えられるように作られている。この変更により、2インチのリフトが追加され、トレッド幅が6.3インチ(160 mm)拡大、RAV-Xのスタンスが大幅に広くなっている。 足回りでは、265/65R17のタイヤを装着した新デザインの鍛造アルミホイールを装備。機能面のアップグレード以外にも、ラリーにインスパイアされたカラーリング、赤いマッドフラップ、そしてアプローチアングルとデパーチャーアングルを改善するスキッドプレート付きの強化オフロードバンパーなどの外装変更が施されている。その他のディテールには、追加のLEDライト、拡大された冷却インテーク、通気孔付きボンネット、幅広のフェンダーフレアなどが確認できるほか、大型のリアスポイラーとクリアランスの高いデュアルエキゾーストパイプで仕上げられている。 RAV4次期型は現在開発終盤とみられ、最速で2024年内も予想される状況だが、果たして最強グレードがあらなに導入されるのか、要注目だ。
APOLLO