りくりゅう、71・90点で首位発進「練習すらできなかった」日々乗り越え1年7カ月ぶり国内大会
◇フィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯第1日(2024年11月8日 東京・国立代々木競技場) ペアのSPが行われ、23年世界選手権優勝の“りくりゅう”こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は71・90点をマークして首位発進した。 ひときわ大きな拍手に迎えられて最終滑走で登場した。序盤のサイドバイサイドの3回転トーループでミス。だが、その後は高さのあるリフトやスロージャンプなどで観衆を魅了し、演技後はスタンディングオベーションで称えられた。 三浦「(会場の雰囲気が)すごく温かくてうれしく思った。ミスがあったけど、そこからのリカバリーをできた」 木原「“りくりゅう”のタオルを掲げてもらって勇気をもらった。ベストの演技はできなかったけど、ミスを引きずることなく滑れた。そこは成長してきた部分だった」 22―23年度シーズンにグランドスラムを達成。一方で昨季は前半に木原の腰椎分離症で主要大会を欠場しており、国内での大会は23年4月の国別対抗戦以来、1年7カ月ぶりとなった。ケガで長く戦列を離れただけに「昨年は練習すらできなかった。ミスがあっても、次の試合で課題を修正できる」と木原は充実感を言葉に込める。 今季は第1戦スケートアメリカを制しており、今大会も優勝すれば12月のGPファイナル(フランス)出場が決まる。ペアのフリーは、あす9日の午後2時から始まる。