スペイン・メディアの「イスコ絶賛」は悲劇を招く勘違い。実際に“ノッキング”は起こっていた
品格に欠けたフロレンティーノ・ペレス会長の行為。
W杯の開幕直前に、今夏のロペテギ(左)招聘を発表したマドリーのペレス会長(右)。彼の行為は、あまりに品格を欠いていた。(C)Getty Images
スペインメディアが絶賛するイスコだが、ロシア・ワールドカップでも相変わらずボールを持ち過ぎ、いわゆる“ノッキング”の原因となっていた。彼を含め、先発メンバーに多少手を加えれば、さらにチームは良化したはずなのだが――。(文:ヘスス・スアレス・訳:小宮良之 2018年7月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― スペイン代表を率いていたジュレン・ロペテギ監督の電撃解任は、ロシア・ワールドカップ開幕前のもっとも大きなトピックだっただろう。しかしながら、その顛末は実にお粗末だった。 ロペテギが、大会終了後にレアル・マドリーの監督に就任すると公にしたのは、スペインがポルトガルとのグループリーグ初戦を迎える2日前、すなわち6月13日のことだ。 「とても断ることのできないオファーだった」 ロペテギは
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