「雨が弱まっても家に帰らないで」 鹿児島の大雨特別警報は継続、宮崎・熊本は警報に切り替え
「これまでに経験したことのないような大雨になっていて、災害がすでに発生している可能性が極めて高い」として10日朝に鹿児島、宮崎、熊本県に相次いで発表された大雨特別警報について、気象庁は同日午前11時45分に宮崎・熊本県の特別警報を警報に切り替えた。鹿児島県の特別警報については、九州の西側の海上に発達した雲域があり、今後もそれが次々と鹿児島を中心とした地域に入り続けるおそれがあることなどから、継続する。 【動画】九州3県に「大雨特別警報」今後の見通しは? 気象庁と国交省が会見
気象庁は警報への切り替えに先立って、同日午前11時から国土交通省と合同で記者会見を行った。警報に切り替わる地域に対しては「土砂災害警戒情報や洪水警報などは継続される。油断することなく、地元市町村の避難指示に従って身の安全を確保して」と呼び掛けた。 継続の地域についても「これまでの雨量で、危険度が非常に高くなっている。災害が発生しているおそれもある。避難している人は、引き続きそのまま避難してほしい。雨が少し弱まったからといって、家に帰ることが無いようにしてほしい」と強調した。 国土交通省は、鹿児島県などを流れる川内川やその支流の水位が高い状態にあるとして、引き続き警戒するよう呼び掛けた。また、川内川にある鶴田ダムの水位が上昇しており、状況によっては緊急放流を行う可能性があるとして、「緊急放流があれば、ダム下流の水位が上がる。避難している人は継続して避難、そうでない人も緊急放流を開始してからではなく、避難可能な状況であれば今のうちに避難をしてほしい」と話した。