意外と知らない「エアコン節電ポイント」 今夜から真冬並みの寒さに…設定温度、風量、風向は? 電気代を抑えよう!大手空調メーカーに聞いた
24日(金)、本州付近は、この時期としては冬型の気圧配置がかなり強まる予想です。このため、北日本や北陸を中心に急激に気温が下がり、今夜から真冬並みの寒さが予想されます。冬は暖房器具の使用などで電気代が家計に与える影響が大きくなります。多くの家庭で使われているのがエアコン。少しでも電気代を抑えるにはどうすればいいのか。大手空調メーカーのダイキン工業にエアコン暖房時の節電のポイントを聞きました。
■設定温度を1度下げると10%の節電に
ダイキン工業は冬本番を前に「エアコン暖房の節電に関する実態調査」を実施。(全国528人の20歳~59歳の男女を対象) 調査によりますと、エアコン使用中に肌寒さを感じた人のうち7割以上がエアコンの設定温度を上げているということです。 ダイキン工業 広報・森重雄己さん 「エアコンの設定温度は消費電力に大きくかかわっています。設定温度を上げるとそのぶん運ぶ熱の量が多くなるので消費電力量は増加します。設定温度を1℃下げると約10%電気代を節約できると言われています」 肌寒さを感じるとエアコンの設定温度を上げたくなりますが、その前に少し工夫するだけで節電できるといいます。
■設定温度の目安は20度
ダイキン工業の広報・森重雄己さんに聞いた節電のポイントとは? お住まいの地域や住宅の断熱性など、各ご家庭の適切な設定温度は様々かと思います。 一般的には環境省も推奨している室温20℃を目安に調整していただけたらと思います。
■基本的な「節電ポイント」
【フィルター掃除】 エアコンの室内機は部屋の冷たい空気を吸い込み、暖かい空気にして送り出すことで部屋を暖かくしています。エアコンのフィルターにホコリがたまっていると、熱交換器を通る空気の量が減り、熱を送り出す効率が下がるので、その分、電気代がかかってしまいます。空気の通り道をふさがないよう2週間に1回を目安に定期的な掃除を心がけましょう。フィルターを1年間掃除しないと消費電力が約25%も無駄になると言われています。フィルター掃除は節電にたいへん効果的です。 フィルターのお掃除は簡単で、エアコン前面のパネルを開けてフィルターを取り外し、ホコリを掃除機などで吸い取りましょう。また、エアコンがキッチンの近くなどにある場合は、油煙を吸い込むなどしてフィルターの汚れが落ちにくいことがあります。そういった場合は中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、十分に陰干ししてから室内機に戻しましょう。