意外と知らない「エアコン節電ポイント」 今夜から真冬並みの寒さに…設定温度、風量、風向は? 電気代を抑えよう!大手空調メーカーに聞いた
それでも時間とともに温度ムラは出来てしまうので、空気清浄機やサーキュレーターなどの活用もおすすめです。エアコンと向かい合わせに置いて天井方向に風を送ると室内の空気がかきまぜられて温度ムラが和らぎます。気流をコントロールしながら、ムダな電力消費を抑えることが大切です。
■部屋の「湿度」を上げて
2つ目は設定温度を上げる前にお部屋の湿度を上げてみましょう。空気には、温度が上がると湿度が下がる性質があり、エアコン暖房で部屋を暖めると湿度は下がります。また、湿度が低いと体感温度が下がり、同じ温度でも寒さを感じやすくなります。
洗濯物を部屋干ししたり、加湿器や加湿機能付きの空気清浄機を使ったりしてお部屋の湿度を40%~60%程度にするのがおすすめです。加湿機能付き空気清浄機を使うと温度ムラを抑えることも出来るので、一石二鳥です。
■熱を逃さない カーテンでひと工夫を
最後の3つ目は熱を逃がさないことです。熱は暖かいところから冷たいところに移動する性質があり、室内から屋外へ少しずつ逃げて行ってしまいます。熱がたくさん逃げるほどエアコンは多くの熱を運んでこなくてはいけなくなるので消費電力の増加につながります。室内の熱が一番逃げやすいのが窓なのでカーテンでひと工夫するのもポイントです。断熱性の高いものを選んだり、上部や下部に隙間が出来ないよう、天井から床いっぱいまでたっぷり垂らすと保温効果が高まります。 実はカーテンの色も節電効果が期待できます。暖色系でまとめられたお部屋は、寒色と比べて暖かく感じるといわれています。カーテンの色で体感温度をあげて、暖房の設定温度をおさえるのも冬を快適に過ごす工夫のひとつです。 エネルギー価格の高騰や物価高が続き、家計への影響は厳しさを増しています。少しでも電気代を抑えるため、工夫してみてはいかがでしょうか。