「それなら女性はみんな子供が作りたくて仕方がなくなるはずだけど…」恋愛抜きの結婚をした能町みね子が考える、人が「子供を欲しがる」理由
モラトリアムからの脱出のための子育て?
岡村 社会政策で少子化を防いでいる国もありますよね。例えばフランスとか。 能町 確かにフランスは増えてはいますが、そこまで劇的には、っていう感じじゃないですか。やっぱり、子供がいると人生に起伏ができて面白くなるから「欲しい」と思うんじゃないかなって。人って、小学校中学校高校と、ふしぶしでの記憶ってわりとあるけど、学生生活が終わってしまうと、区切りがなくなるからダラダラしてしまうじゃないですか。10年20年単位でだらっとしてしまうし、時の流れもどんどん早く感じてしまう。でもそこに子供という要素が入り込むと、強制的に子供の文化が入ってくる。そういった区切りがほしいから、子供がいたほうが面白いのかなと。 岡村 延々と続くモラトリアムからの脱出のために子供を育てる。 能町 そう。人生に波風を立てるために子供を作るのかなって。だから、これから先、ダラダラと続く人生に、どう区切りをつけるかというのは、考えてしまいますね。相当規模は小さくなりますけど、動物飼おうかなって(笑)。 岡村 僕も考えるときがあります。 能町 仕事場の1階に野良猫が住み着いていて、手なずけたから連れて帰りたいんですけど、3階に住んでるおばあちゃんがご飯をあげてるから、勝手に自分ちの猫にするわけにもいかないんですよ。 岡村 いいですよねえ。猫はいい。癒される。最近、猫動画ばっかり観てるから、おすすめでいっつも出てくるんですよ。あなたはどうせ猫でしょって(笑)。 ◆◆◆ この続きは岡村靖幸さんの『 幸福への道 』でお楽しみください。 「それまでアイドルがやらなかったことを積極的にやらせた」放送作家の鈴木おさむが語る『スマスマ』が“バケモノ番組”になったワケ へ続く
岡村 靖幸/ライフスタイル出版
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