五輪会場見直し問題で「4者協議」(全文2完)削減分でアスリート強化資金に
2兆円もまだ巨額すぎるとコーツ委員長が指摘
武藤:すいません、ありがとうございます。コーツ委員長から大変重要なご指摘がありました。1つは2兆円もまだ巨額すぎるということであります。私どもも2兆円が現在適切な数字であるというふうにはまったく思っておりません。繰り返しになって恐縮ですけども、これを元にさらにIOCとよく相談しながら、これを削減していくという努力をしたいと思います。で、バージョン1予算は組織委員会の予算であり、ご承知のとおりIOCから拠出金をいただき、ほとんど残りは全て民間資金、すなわちスポンサーシップ、チケットの販売収入等々でございます。幸いなことに民間収入の額は順調に確保できるというふうに思っておりますので、組織委員会については民間、全て民間収入を元に収支相償うような予算として、V1の予算を早急に出す予定でございます。 大変遅れていて申し訳ございません。これは今年の秋ごろ出す予定でしたが、ご承知の事情で遅れておりますが、先ほどのクリスマスまでというお話がありましたので、もうちょっとお時間をいただかなければなりませんけれども、できるだめ早くV1予算をIOCに提出させていただきます。その際にはオリンピック・パラリンピックの予算の区分等についても十分に説明できるようにしていきますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
57億円返金をレガシー財団に 被災地から世界へ元気の発信チャンスも
小池:(英語)失礼します。今日はレガシーの話も少し出ましたけれども、やはり会場のレガシーとそれからアスリートによるレガシーというのも非常に大きいと思います。そういった観点から今、経費の削減に努めてはおりますけれども、むしろ削減した分はアスリートの皆さんの強化に充てていくぐらいの気持ちで、例えば57億円返金していただいたお金を、まだ決めておりませんけれども、レガシー財団という形で、ぜひアスリートの方々の強化を努めたいと、強化にそれを生かしていきたいと、このように思っております。ですから施設のみならず、アスリート個人のレガシーづくりということにも東京都はぜひ、ご支援させていただきたいと思っております。 それからもう1つ、やはり復興という大きなテーマがございますので、福島の話、今日の長沼の話もそうでございますけれども、バッハ会長もこの復興ということについて、天皇陛下、そしてまた、天皇陛下は(※判別できず)、それから安倍総理のほうにもこの復興についてありがたくも触れていただいております。ぜひ被災地を励ます、そしてまた元気になりつつある被災地が世界へその元気を発信するというチャンスをぜひとも頂戴できればと思っておりますので、この2つもぜひ、付け加えさせていただければと思っております。ありがとうございました。 竹田:知事から大変ありがたいお話をいただきまして、心から感謝をしたいと思います。やはり日本選手団の活躍は東京オリンピックの成功には必要不可欠だと思っておりますし、非常に重要なことであります。そういったアスリートのことも考えていただいている知事に本当にありがたく感謝したいと思いますし、そのためにわれわれもきちんと成績を上げて、答えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 (完)【連載】五輪会場見直し問題「4者協議」作業部会報告