【バスケ】ファイティングイーグルス名古屋、ケガ人多い中でも広島に勝利 川辺泰三HC「良いチームウィンだった」
Bリーグ1部(B1)は12月7日と8日の両日に第10節が行われ、中地区のファイティングイーグルス名古屋はホームで西地区の広島ドラゴンフライズと対戦。第1戦は89-80で広島が勝利。第2戦はFE名古屋が89-74で勝利し、1勝1敗で同節を終えた。 記者の質問に答える川辺泰三HCら 第2戦、FE名古屋は序盤から気迫あふれるディフェンスで広島にプレッシャーをかけ、簡単にシュートを打たせない。オフェンスではアイザック・バッツがゴール下で存在感を発揮し、ベンチから出てきた中村浩陸のスピードを生かしたペイントアタックや笹山貴哉の効果的な3ポイントシュートで得点を重ねる。後半に入りオフェンスが停滞する中、広島の連続3Pシュートなどで一時4点差まで詰められたものの、その後は並里成が落ち着いてゲームコントロールし、勝利を決定づけた。 FE名古屋は第2戦では佐土原遼が22得点7リバウンド、40分間フル出場したアーロン・ヘンリーが20得点11リバウンド、バッツが12得点19リバウンドを記録。広島は中村拓人、ケリー・ブラックシアー・ジュニアがそれぞれ14得点を記録した。 試合終了後の会見で川辺泰三HCと並里に話を聞いた。
川辺泰三HCの広島戦後のコメント
-広島戦の総括 怪我人やスケジュール的にタフな状況の中、ミーティングで「勝って反省しよう!」と伝え、選手は最高の形でそれに応えてくれた。選手の入れ替えがあり、12月は試合が多く練習ができない状況で、試合でどう成長していくのかというところで、今日(第2戦)何人もの選手がステップアップしてくれた。 全選手、出ている出ていないに関係なく、勝ちというところに全員が同じベクトルを向いて、インテンシティ高くゲームプランをしっかり遂行し、良いチームウィンだった。スカウティングとかコーチミーティングで意見してくれる全スタッフも含めて、チーム一丸となって勝てた1勝なのかなと思います。勝って成長し続けることができるように前進していきたい。今日もたくさんの人の応援があり、負けててもたくさんの人の応援が力になっている。そういう方々にも力を与えられるようにこれからも頑張りたいと改めて思いました。 -ベンチスタートの選手がエナジーを与えていた。中村浩陸、笹山貴哉の評価は? 笹(笹山)も、浩陸(中村)も素晴らしい入りと仕事をしてくれた。浩陸は自分たちにスピード感とディフェンスのインテンシティ、点を取るという所でも、ここ最近シュートも入っているし貢献してくれている。笹は今日、3ポイントもそうですが、クロージングというところでIQの高いコーチ陣のしたいFE名古屋のバスケットをしっかり遂行してくれた。頼れるキャプテンがいるというのは本当に助かる。本当に良い選手だと改めて思いました。 ―ターンオーバーの数について 昨日(第1戦)よりターンオーバーの質が良くなった。ゲームプランを遂行しようとして出てきた中の、一個上の質のターンオーバーだったと思う。我々、ファースト8(最初の8秒)を攻めるとき4対3までのアウトナンバーだったら攻めきるとなっているが、その中で4人が戻っていたり、2対3とディフェンスが多い状況でも行ってしまう中のターンオーバーも多くみられたので、その辺は自分たちでコントロールできるところ。 今日は、ポストゲームでアイク(アイザック・バッツ)のポストをできるだけ狙っていく中で、一回アングルチェンジしてもいいところをしなかったり、もうシュリンクして寄ってるのに、ポストばかり狙っている(アウトナンバーを作れる状況なのに生かせていない)など、そういう昨日できなかったアドバンテージを突き続ける判断が、今日は(ミスマッチを)突き続ける中のターンオーバーの質。今練習出来ていない状況で、試合でどうアジャストしていくのか試合中もどんどん話をしながら「その時はこういう動きをしていこう」、「こういうアクションをしていこう」という話になったし、選手自身もそこは自分たちのミスだったっていう風になっているので、しっかりそこをステップアップしていきたいという良い要因なのかなと思います。