民進・大塚代表「新しい民主党つくる」元民進勢中心に新党結成へ
民進党の大塚耕平代表は29日夜、常任幹事会後に定例会見を開き、民主主義と国民生活を守るために「中道的な新しい政党」「新しい民主党」をつくる方針を提案し、了承されたと発表した。元民進党議員を中心に結集を呼びかけ、政権交代を担う中核的な新党を目指す。30日に両院議員総会を開き、幅広く意見を聞いた上で、円滑な新党協議に入りたい考えだ。
常任幹事会で了承
2月4日の党大会で「できる限り早期に新しい中道的な政党を目指す」とした党運営方針を実行するもの。昨秋の衆院選で分裂した元民進党議員らを中心に新党結集を図るとし、立憲民主党や希望の党にも呼びかける意向だ。ただ「再結集ではない。政治に後戻りはない。民主主義を軽視する姿勢が顕著な安倍政権と対峙するために民主主義を重んじる勢力を結集する」と強調。政権交代を実現するための中核をなす政党を結成するためだと訴えた。新党の母体は民進党になる。 大塚代表によると、常任幹事会では4人ほど新党方針に慎重な意見が出たが、残りの十数人は肯定的な意見で、最終的に提案は了承されたという。 新党の党名については「新しい民主党」に決まっているわけではないものの、衆院選以降、民進党議員や落選中の元議員、地方議員らからは「堂々と民主党を主張するべきではないか」「重要な名前なので大事にするべきではないか」などの声が聞かれたことを明かした。 新党協議は、早ければ週明けにも始めたいとし、合流に慎重な立憲民主党とも、勢力結集のために「連携する道は引き続き模索する」とした。 このタイミングで新党結成を決断した背景には、2018年度予算が28日に成立して国会審議が新しい段階に入ることや、いつあるか分からない衆院選をはじめ、来年の統一地方選、参院選への準備を本格化させる目的があるとした。 今回の新党結成方針は、両院議員総会の議決が必須なものではないが、「事柄の性質上、両院議員総会で意見を聞きたい。その上で円滑にまとまれば、総会の了承もいただいたということ」と述べ、30日に両院議員総会を開くとした。