新潟・寺川強化部長 「去年、今年以上に入れ替わる」「移籍が活発になる」 サポカンで編成方針明かす
J1新潟は15日、新潟市内で今季の総括と来季のクラブ方針などを説明するサポーターカンファレンスを開いた。3年間チームを率いた松橋力蔵監督(56)の今季限りでの退任が決まっている中、寺川能人強化部長(50)は来季の陣容が大きく変わることを示唆。中野幸夫社長(69)は新監督との交渉が詰めに入っていることを明かした。 松橋監督の退任が決まり、5シーズンにわたってゴールマウスを守ってきたGK小島と下部組織出身のGK阿部の移籍が確実視されている中で行われたカンファレンス。集まったサポーター93人の前で、今季の16位から巻き返しを図る来季に向け、寺川強化部長は「監督も代わり、スタッフも入れ替わりがある。選手も去年、今年以上に入れ替わりがあるという思いでいる。移籍が活発になるシーズンになる」とチーム編成に言及した。 チームはボールを大事にする明確なスタイルを築き上げた。一方でJ1復帰2年目の今季は「対策されるようになってきたのが事実。勝っていくためにはスタイルにこだわりすぎることなく、相手を見て試合を進めていかないといけないと実感したシーズンだった」と今季を振り返った。 特に残留争いに巻き込まれたリーグ戦は消極的なプレーが増えたことに触れ「バックパスが多くなって、もっとゴール前に行けると感じていた。相手にとって脅威にならないといけない。新潟のサッカーに合う選手たちをもう一度入れて競争して、チーム全体の力を上げたい。出る選手もいるが、補って今年以上に戦えるチームをつくりたい」と語った。 新監督については候補を絞って交渉している段階という。カンファレンス終了後、中野社長は「今までのサッカーを継承できるようにと進めている。詰めの交渉に入っている。早い段階で発表できるよう努力したい」と話した。(西巻 賢介)