〔東京外為〕ドル、157円台後半=日本株安で小幅下落(6日午後5時)
6日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅安を受けたリスク回避のドル売り・円買いなどが広がり、1ドル=157円台後半で小幅下落した。午後5時現在は、157円66~67銭と前営業日(12月30日午後5時、157円88~89銭)比22銭のドル安・円高。 年末年始のドル円は、総じて157円台を中心とするレンジ圏で推移する展開だった。新年2日から3日にかけてやや上下に振れ幅が大きくなった後、3日の海外時間終盤には157円台前半で推移した。 週明け6日の東京早朝は157円20銭前後で取引された後に買いが優勢となり、157円40~50銭台に上昇。午前9時前から仲値公示に向けては買いが強まり、157円80銭台に水準を切り上げた。その後は、日経平均の大幅安を背景にドル売り・円買いが増加して157円40銭台に軟化。正午にかけては157円70銭台に持ち直した。午後は材料難から157円70~80銭台で推移。午後4時すぎに157円50銭台に緩む場面があったが、その後は157円70銭付近まで買い戻され、方向感は得られなかった。 東京時間は「全体として米長期金利眺めの展開」(大手証券)だった。新規の取引材料に乏しいほか、「米金利の先高観からドル円は底堅い」(外為仲介業社)一方、「158円に近づくと、政府・日銀による為替介入を意識した売りが出やすい」(同)とされることも、ドル円の動きを鈍くしたとみられる。市場では「週末の米雇用統計を控えて動きづらい展開が続く」(先の大手証券)と指摘されている。 ユーロは対円で大幅下落、対ドルで下落。午後5時現在、1ユーロ=162円82~84銭(12月30日午後5時、164円63~66銭)、対ドルでは1.0327~0327ドル(同1.0426~0426ドル)。