イタリア警察にランボルギーニが導入されて20年、『ガヤルド』から『ウルス』まで計6台のポリスカーが活躍
ランボルギーニは、イタリア国家警察との協力関係が20周年を迎えたと発表した。この画期的な取り組みは2004年、ランボルギーニ『ガヤルド』が現地警察に納入されたことから始まった。 イタリア警察に導入された歴代ポリスカー 以来、イタリア国家警察は一連の高性能車両を活用し、パトロールや緊急医療対応サービスに役立ててきた。これらの車両は、イタリア全土で200回以上の臓器輸送ミッションを完遂し、多くの場合で人命救助に貢献した。加えて、1500回以上の交通安全教育イベントにも登場し、安全運転の文化を促進する役割も果たしている。 20年間で計6台の車両がイタリア国家警察の車両隊に加わった。各車両は特定の特徴と先進技術を備え、セキュリティや緊急オペレーションをサポートするよう設計されている。 最初の協力車両となったガヤルド(2004-2005年)は、V10エンジンを搭載した初の量産ランボルギーニだった。交通監視装置を装備し、危険な運転行動の検出やナンバープレートの識別、リアルタイム画像の送信が可能だった。 2008年には、より高性能で先進的な『ガヤルドLP 560-4』が導入された。560hpを発揮する5.2リッターV10エンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は325km/hに達した。フロントトランクには臓器輸送用の冷蔵コンパートメントと除細動器も装備された。 2014年と2017年には、『ウラカンLP 610-4』が警察に納入された。449kW / 610hpを発生する自然吸気5.2リッターV10エンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は325km/hを記録。アルミニウムとカーボンファイバー製のシャシーにより、高速走行時の安定性も確保された。 最新の警察車両として、2023年12月に『ウルス ペルフォルマンテ』が加わった。666hのパワーと850Nmのトルクを発生するツインターボV8エンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は306km/hを誇る。公安装備に加え、臓器輸送用の冷蔵コンパートメントも装備されている。 ランボルギーニは、この歴史的なパートナーシップを通じて、革新と社会貢献を両立させている。単に卓越した性能を達成するだけでなく、イタリア国家警察の最も重要なミッションをサポートする車両を提供し続けている。
レスポンス 森脇稔