究極的には見てわかればOK!プレゼンがうまくいくための資料の黄金ルールとは?【働き方コンサルタントの助言】
いろいろな機能が搭載されたPowerPoint(パワポ)。活用すれば斬新なアイデアや、きれいなデザインを盛り込むことが可能ですが、いい資料の黄金ルールはそうではありません。一番大事なのは「見てわかる資料」であること。そのためのコツを「働き方改革プロジェクトアドバイザー」坂本崇博氏の著書『仕事のアップデート100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部抜粋し、見ていきましょう。
「見てわかる」資料はきれいなデザインである必要はない
プレゼン資料はどうやって作るとよいのでしょうか? 世の中にはプレゼン資料の作り方の本が数多く出ていますが、きれいなデザインでなければいけないというルールはありません。「見てわかる資料」であれば構わないのです。 パワーポイントでプレゼン資料を作る際に一番注意したいのは、ゴテゴテとしたデザインにしないこと。「デザイン」の中から様々なパターンを選ぶことができますが、無駄にカラフルだったり、柄が派手なものもあります。そういうベースデザインだと肝心の内容がパッと伝わらなくなるので使うのはやめましょう。 次に注意したいのが、色の使い過ぎです。パワーポイントはカラー写真も使え、文字や図形なども色を付けることができます。「ここを目立たせたい」「強調したい」というときに色文字を使うと、他の場所にも別の色文字を使いたくなります。すると、たくさんの色があふれて見づらくなるうえ、文字の色の違いが何を意味しているのか相手に考えさせるためNGです。 文字に使うのは「黒」と「もう1~2色」、枠や線などに使うのは「グレー」と文字で使っている色ぐらいに抑えたほうが見やすくなります。 次に注意したいのが、図形の形です。パワーポイントにはシンプルな四角や三角、丸、台形などのほか、星形や多角形、矢印や吹き出しなど多彩な図形があります。しかし、これも色と同様にたくさんの種類があると見づらくなり、内容が伝わらなくなります。使うのは四角や角が丸まった四角、丸と、シンプルな矢印ぐらいに抑えましょう。矢印の代わりに横向きの三角を使うこともあります。 写真についての注意点はほかの注意点とは逆で、やりすぎよりも細かくしすぎないことが大切です。写真はほかよりも数倍強いアイキャッチなので、パッと目に入るように大きく、1枚で使ったほうが目立ちます。 最後の注意点は、プレゼン資料はワードのように文章を読ませる細かいレイアウトにせず、短い文章か、目に留まる大きな文字でキャッチコピーを入れるのがセオリー。ワードは文章を読ませるためのものなので、文章が長くても抵抗なく受け入れてもらえますが、パワーポイントはビジュアルを見せるものなので、長い文章が書かれていても、視界に入ってこないためです。 プレゼン資料をパワーポイントで作るときは、シンプルなデザイン、色、形で、写真と文字を大きくするとよいでしょう。 【ポイント】 ●プレゼン資料は派手である必要はない ●色・形・図の形はシンプルにしたほうがよい ●写真は逆に大きく1点使いのほうが目立つ ●細かい文字をたくさん入れるより、キャッチコピーを大きく