今季の新外国人で及第点は広島のマクブルームかな。これからは、外国人も自前で育てていく時代よ【岡田彰布のそらそうよ】
昔は豪快な助っ人が多かったけどなあ……
鈴木誠也(カブス)が抜けた四番の穴を、新外国人のマクブルーム[左]がしっかりと埋めている。これからもっと楽しみに感じるだけの打撃をしているよ[写真=松村真行]
タイガースが苦境に陥ったままだ。6連勝して、ついに底は抜けたと思ったが、そこから1勝2敗ペースに戻った。これでは借金は減らない。減らないどころか、増えていく一方よ。時は止まらない。試合をドンドン消化して、もうすぐ残り100試合を切る。もちろん数字的には、まだ大丈夫だけど、1日でも早く勝率5割近くまで、もっていかなければ、ホンマ、ズルズルといってしまう危険性がある。 とにかく「勝つ」ことに集中して、目の前のゲームを取りにいくこと。そのためには何をすべきか。ベンチも選手もスタッフも、あらためて深く考えてほしい。 さて今週の週刊ベースボールだが、特集の外国人選手について、ということで、オレの基本的な考えを記したいと思います。まず新外国人選手を獲得する場合、その選定条件のひとつに、人間的に真面目かどうか……が問われる。オレは監督時代、この部分においては、まったく気にしていなかった。極端な話、いい加減な選手でも、試合で結果を出してくれれば、それでよし。高条件でも結果を出せば、球団としても惜しくはないはずで、すべて結果、数字を重要視してきた。 昔はそういう外国人は多かった。ところが、いつの時代からか、外国人といってもスケールのデカい、存在感にあふれた選手が少なくなったよな(というか皆無かも)。獲得の際、日本の野球に向くか向かないか。それがチーム方針の根本にあるから、どうしても小粒になってしまうのだろう。 外国人選手はあくまで「助っ人」という位置づけでいたほうが・・・
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週刊ベースボール