【厚生年金】現役時代の収入がどのくらいあれば年間240万円(月額20万円)以上の年金を受け取れる?
年金20万円を受け取るには?
年金を月額20万円受け取るためのパターンとして、以下のものが考えられます。 ・厚生年金+基礎年金で月額20万円を目指す ・国民年金や厚生年金に加えて私的年金を活用する 厚生年金と基礎年金だけで月額20万円を達成するには、現役時代の給与や厚生年金保険への加入期間が重要です。特に、基礎年金を除く部分がいくらになるかがポイントです。 2003年4月以降に480ヶ月厚生年金保険に加入した場合の年金受給月額を、月収(平均標準報酬額)ごとに分けて見てみましょう。 ・20万円:4万3848円 ・25万円:5万4810円 ・30万円:6万5772円 ・35万円:7万6734円 ・40万円:8万7696円 ・45万円:9万8658円 ・50万円:10万9620円 ・55万円:12万582円 ・60万円:13万1544円 ・65万円:14万2506円 ・70万円:15万3468円 基礎年金を国民年金の満額受給分である月額6万8000円とすると、年金額が月20万円に達するのは月収60万円超、年収720万円超からです。 日本の平均年収は460万円、月額換算で38万3333円ですから、月20万円の年金を受け取るには平均以上の月収を稼がなければなりません。 年収アップの手段は転職や昇進などがありますが、厚生年金の受給額を増やすには加入年数も重要となります。年金月額20万円を目指すのであれば、公的年金に私的年金を上乗せするのが現実的といえるでしょう。
年金を増やすためにできる工夫
年金を増やすためには、以下の制度を活用してみましょう。 ・iDeCo ・個人年金保険 ・財形年金貯蓄 おすすめの方法はiDeCoです。iDeCoは自分で運用しながら積み立てる年金で、税制優遇に強みを持ちます。掛金が全額所得控除の対象となり、受取時も公的年金の金額と併せて年間110万円以下であれば税金がかかりません。 12月からは確定企業給付年金などに加入している人のiDeCoの拠出限度額が1万2000円から最大2万円まで引き上げられます。税負担を減らしながら資産をつくりたい人に適した制度です。 個人年金保険は、保険料を支払って年金を積み立てていく保険で、保険料が所得控除の対象になるのが特徴です。 また、財形年金貯蓄は給与天引きで年金を積み立てられる制度です。元利550万円までの利子等が非課税になるのが特徴です。申込対象は55歳未満で、最低5年間は積立を継続する必要があります。