【パリ五輪バスケ】松井啓十郎が現地で見た“絶対王者”アメリカ代表の凄さ「すべてが違うと感じた」<DUNKSHOOT>
――彼ら以外に会話した選手は? 松井:ボストン・セルティックスのドリュー・ホリデー。なかなか選手と話せるタイミングがなくて、ちょうど目の前にいたので思い切って話しかけてみました。自己紹介をした後、ジョシュア・スミス(ホリデーと同じUCLA出身で、松井とはBリーグの富山グラウジーズで一緒にプレー)の話で少し盛り上がりました。 ――選手の意外な一面や、ルーティンなどはありましたか? 松井:カリーは練習前、まずはリング近くからしっかりとシュートを打ち、感覚を掴むように徐々に距離を伸ばしていました。練習後も、1人で自分のシューティングメニューを時間をかけてこなしていました。“だから世界№1シューターなんだ”と納得しましたね。 ――松井選手が選ぶ“アメリカ代表のキープレーヤー”は? 松井:1人選ぶのは難しいですが、レブロンがこのチームのリーダーであり、彼が他のスーパースターたちを引っ張っているのは確かです。自分が点を取りにいくというよりも、周りの選手にいかに気持ちよくプレーさせるか、いかに得意なプレーをお膳立てできるかというような、とにかくチームプレーに徹しているなと感じました。 ――ズバリ、アメリカ代表は金メダルを勝ち取れますか? 松井:はい。個人的に、このチームはあの1992年の“ドリームチーム”に匹敵するほどの戦力と期待度があると思っています。しかも、まだあのデュラントが戦列に戻ってきていませんからね(笑)。 文●松井啓十郎 構成●ダンクシュート編集部 【著者プロフィール】 まつい・けいじゅうろう/1985年10月16日生まれ。東京都出身。元バスケットボール日本代表で、現在はB3さいたまブロンコスに所属。小学生の時にイベントで来日したマイケル・ジョーダンと『HOOP HEROES』で1オン1を経験。アメリカのモントロス・クリスチャン高時代には『NIKE hoop summit』19歳以下の世界選抜メンバーに選出。コロンビア大在学中には、日本人男子初のNCAA DIVISION Ⅰ プレーヤーとなる。現在は選手としてだけでなく、各種メディアで解説者としても活動中。X、instagramのアカウントはkjmts16。
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