【パリ五輪バスケ】松井啓十郎が現地で見た“絶対王者”アメリカ代表の凄さ「すべてが違うと感じた」<DUNKSHOOT>
全体練習の時間が短く感じるかもしれませんが、Bリーグも大体1時間半~2時間程度。もちろん、練習時間を増やすこともできると思いますが、このレベルの選手たちにとっては、いかにこのメンバーでケミストリーを作れるかが重要だと思うので、試合をたくさんこなす方が重要だと思います。 ――ユニークな練習方法はありましたか? 松井:特にすごく変わった練習方法というのはなかったですね。Bリーグのチームと似たような内容でした。ただ、メニューによっては担当するコーチが代わり、指示をしていましたね。たとえばオフェンス練習ならエリック・スポールストラAC(アシスタントコーチ)、ディフェンス練習ならタロン・ルーACでした。 ――選手やコーチたちが練習中に最も大事にしていたことはなんですか? また、最もハードに練習していた選手は誰でしたか? 松井:スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、トラベリングに対するNBAとFIBA ルールの違いから、ボールをキャッチしたらなるべく早くドリブルをするように指示していました。1、2日目はその部分をかなり強調していましたね。 最もハードに練習していたのはレブロン・ジェームズ。チーム最年長ですが、一番声を出してリーダーシップを取り、どんなメニューでも全力でプレーしていました。カーHCも驚くほどでしたね。 ――練習中に起きた印象的なエピソードはありましたか? 松井:初日に5対5でチーム・レブロンが負けて、カーHCが練習終わろうとしたところ「もう一本やるぞ!」とレブロンが言い出し、2本目をやることになりました。やはり彼は負けず嫌いなんだなと思いましたね。 ――旧知の仲であるケビン・デュラントやカーHCとはどんなことを話しましたか? 松井:2人とも対面で会うのは久しぶりだったので、私の近況報告や、今度NBAの試合を見に行きたいと伝えました。「いつでも連絡をして見に来なよ」と言ってくれましたね。2人とも非常に忙しいですし、ほかにもたくさんの方々とお話ししないといけないのに、わざわざ足を止めて、紳士的な対応をしてくれたのは嬉しかったです。
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