オリックス・宮城大弥 5回無失点、復帰飾る好投でチームを鼓舞
◇○オリックス3―1ソフトバンク●(27日・京セラドーム大阪) 苦しむチームをピッチングで勇気付けた。左大胸筋を痛めて離脱していたオリックスの左腕・宮城大弥が50日ぶりに帰ってきた。 【写真特集】 野球侍ジャパン 日本代表-欧州代表 好調のソフトバンク打線に対し、果敢に腕を振った。二回は味方の失策から1死一、三塁のピンチを背負ったが、7番・甲斐拓也を二直、8番・広瀬隆太を二飛に仕留めた。いずれも持ち味とする右打者の内角を突く150キロ前後の直球が効果的だった。 85球を投げ、5回無失点で3勝目を手にした。被安打2で6奪三振と5月8日の楽天戦以来の復帰戦とは思えない上々の内容だ。「投げている感覚もよかった。自分の役割は果たせたのかなと思う」と納得の出来だった。 沖縄・興南高からプロ入りして5年目だが、けがによる長期離脱は初めてだ。低迷するチームの力になれていなかった。「投げて勝ちたい試合もあった。応援するしかなかったので、不思議な感覚だった」。悔しさを胸に地道にリハビリに取り組み、勝負の場に戻ってきた。 大黒柱だった山本由伸が米ドジャースに移籍し、エースの働きが期待されるシーズン。「僕自身より、チームが一つ一つ勝つことが大事」と宮城は言う。チーム同様、パ・リーグ4連覇への挑戦を諦めてはいない。【石川裕士】